2008年11月6日(木)
バラク・オバマ氏が第44代アメリカ合衆国大統領に選ばれた。
現大統領の言動、顔つき、物腰、姿をこの八年間、事あるごとにテレビ画面で眺めながら、どうしてこの人物をアメリカの国民は自分たちのリーダーに選んだのだろうか、いや、本当に選ばれたのだろうか、とずっと怪訝に感じてきた。
四年前に再選された時も、信じがたい思いをぬぐえなかった。
まがりなりにも世界筆頭の大国、アメリカ合衆国。
そのトップリーダーに選ばれるのは、それなりの知性と大局的見識を感じさせる人物がなるものと勝手に思いこんできた。
それが覆されて八年。
世界を揺るがすアメリカ発の金融危機の嵐の中で、明確なメッセージを発信する若き黒人男性を、アメリカ国民は自分たちのリーダーとして選び出した。
当選が確定してから、七万人の支持者の前に家族とともに姿を現したバラク・オバマの演説を初めてじっくり聴いた。
思いがけなくも、感動した。
胸の奥が震動して涙が出そうになった。
その演説には、希望があり、決意があり、思いやりがあった。
久々に真摯なメッセージを発信する政治家を見た。
これで、やっとアメリカがまともになるかも知れない、アメリカの「善意と良心」が蘇るかも知れないと思ったら、何か胸に迫るものがあった。
人種の壁を越え、貧富の差を越え、宗教の垣根を越え、新しい世界を創り直すのです、とオバマは言った。
このくだりを聴いた瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
電流のようなものがカラダ中を走った。
世界中の人々の願いがオバマにこの一節を語らせたような気がした。
権力と利権が、裏でうごめく政治の世界。
オバマの正体が何者なのかは知らない。
けれども、この演説の時のオバマの顔つきと言葉には、「真実」を感じさせるものがあった。
来年一月の大統領正式就任に向けて、オバマが無事であり、命と自然と平和を愛する人々の願いに応えて、アメリカのあり方を建て直し、調和の世界の構築のキーパーソンになることを心から願っている。
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